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赤石
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プロフィール
HN:
吾炉 慧流(あろ けいる)
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1993/03/25
職業:
学生
趣味:
読書,ゲーム,ネット
自己紹介:
黒鯖住民。
最近は剣士の…
とろぉち
育ててます。
最近は剣士の…
とろぉち
育ててます。
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慧流(元aro)がうだうだと愚痴やら絵やらを投下するブログ。いつのまにかポケモンメインにシフト。
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なんか読み返したら非常に読みづらい上に完結してないプロローグ的なアレになっちゃったっていう。
ぐだぐだな駄文とうか^^←
弟が生まれた直後、母は行方不明になっている。彼女の名前は佐久間和海、男っぽい名前のような気がしないでもないが、立派な女性だ。写真が残っていないから、弟は彼女の顔をしらないのだけれど。
と言うわけで、私の苗字は佐久間だ。ついでに言うと名前はりょうだ。漢字は凌。これまた男だか女だか分かりかねる名前で、現に何度も間違えられている。気に入ってないわけではないが、ちょっとややこしいというか、面倒くさい。初対面の人に性別を間違えられることはざらだ。さすがに姿さえ見てもらえば女だと判ってもらえるのだが、例えば証明写真のついていない書類などでは、まず迷われる。病院の受付でもしょっちゅう「あ、女の方でしたか」という顔で見られてしまうのだ。女性の欄に丸をつけたのにさあ。
そんな私は現在高校二年生で青春を謳歌しそしてきらきらと輝きさわやかに毎日を送るぴちぴちの十七歳だ。ぴちぴちとか死語だ。ついでに言うなら嘘だ。本当はだらだらと充実感の欠片もない毎日を送り、布団の上でごろごろしながら疲労感に蝕まれている、青春はとっくの昔に過ぎ去ってしまった二十一歳大学生である。青春を送ったと言う実感もないままというあたり、わたしが極普通の人間だという証拠その一。
家族構成としては行方不明の母、和海。去年まで一緒に住んでいたものの単身赴任で長崎へ、父雄吾。唯一家に残った主夫兼わたしの弟、十二歳の小学六年生、太一。本来なら四人家族であるが、ここ千葉に住んでいるのはわたしと太一だけだ。ようするに実質二人家族で、父とは五年会ってないので数に含めなくても良いような気がする。……や、ごめん父ちゃん、本当にゴメン。
生活としては父の仕送りによって食費、アパートの家賃、水道代、電気代、ガス代に光熱費とその他もろもろを賄っている。仕送りのおかげで生活には余裕があるのだが、なにぶん生活費以上に使うには少々きつい金額だ。なので仕方無しに、小遣いは私のバイト代を太一と半分に分けている。その交換条件が家事全般というわけで、すべて彼がやってくれている。とても楽だ。楽だが、すべて押し付けてきたのでわたしは家事が苦手になってしまった。炭水化物、つまり米やパスタ、パンなどの調理以外はさっぱりだ。魚すら焼けない。そりゃあ、包丁は使えないこともないけど。
趣味は、えーと、うん。タバコにビールだ。焼酎も嫌いではないが、辛口のビールが今のお気に入り。夏なら肴がなくてもがぶがぶいける。冬は鍋でもつつきながら一杯……、最っ高。
……とまあ、これがわたしの現状である。単車の免許を持っているので、通学も通勤もこれ一台でお任せだ。ただ最近原油の向上だかなんだかでガソリンが高くなってしまったので、バイト代からこれを出すのはちょっとばかり辛いものがある。ガソリンを満タンにしタバコが切れ、財布を覗いた今、その革製品の中には硬貨が数枚という侘しい状況にあった。
という訳で、だ。
「たーいーちー。ちょっといいかー?」
こんこんこん。ノック、ノック。
太一の部屋の前に来ている。理由なんて一つっきゃない。
「金は貸さねぇぞ」
「無断で上がってんじゃねーよ」
金を(永遠という期限付きで)借りに来たわたしの背後から声をかけたのは、近所のガキ兼、太一のクラスメート――橋本由真だった。こいつは何かとウチに上がりこみ、わたしに絡んでくる。最初は太一に気があるマセガキかと思っていたが、どうやらそうでもないらしく、太一をないがしろにして一人でわたしにちょっかいをかけてくる。意味不明だ。
「なに、姉ちゃん」
がちゃっと音がして、太一が顔を出した。どうでもいいがこいつは背が低い。由真を無視し、弟を見下ろすようにして手を差し出した。
「タバコ買う」
「……で?」
掌を主張し「金」と言った。
「だめ。ぼくだって今月はぎりぎりなんだよ」
あきれたような表情をしているが、呆れたのはこっちだ、まったく。
「……はぁ、おまえそれでも太一か?」
「訳わかんないよ」
「使えねーなあ」
わたしの後ろから、由真が水をさした。
「橋本に言われたくねーよ、つーかいつ来たんだよ」
「てめぇに言われる筋合いはねえ! ……あでっ」
由真の頭を軽く叩いて、その場を制した。
「ちょっと黙ってろー。おい太一、おまえ確か貯金箱にいくらか入ってたよな」
「だから無いって。ちょうど良いから禁煙したら?」
ありえないことをさらっと言ってくれる。無理に決まっているのに。
「できるわけねーだろ、そんなん」
「そーだよ、凌姉ちゃんはニコチンとアルコールで同時に中毒してんだから無りいでっ!」
余計な茶々はチョップで制する。これ鉄則。
「だーもう、ビールで我慢すっかぁ……」
「昼間っから飲みすぎないでよ」
「るせぇ」
「けちけちすんなー!」
「だから橋本が言うなよ」
由真が引っ掻き回して太一が苦労してとばっちりがくる。
これがわたしの日常だ。二人家族だけど、もう一人いるようなもんかな、たぶん。
わたしの世界は、こいつらを中心にして回っている。
我ながら、ジジ臭いことを言ったか? まあ、いい。
若干の不便さ、気障さもまた、幸せの一環である。
ちょっと面倒ではあるのだけれど。
と言うわけで、私の苗字は佐久間だ。ついでに言うと名前はりょうだ。漢字は凌。これまた男だか女だか分かりかねる名前で、現に何度も間違えられている。気に入ってないわけではないが、ちょっとややこしいというか、面倒くさい。初対面の人に性別を間違えられることはざらだ。さすがに姿さえ見てもらえば女だと判ってもらえるのだが、例えば証明写真のついていない書類などでは、まず迷われる。病院の受付でもしょっちゅう「あ、女の方でしたか」という顔で見られてしまうのだ。女性の欄に丸をつけたのにさあ。
そんな私は現在高校二年生で青春を謳歌しそしてきらきらと輝きさわやかに毎日を送るぴちぴちの十七歳だ。ぴちぴちとか死語だ。ついでに言うなら嘘だ。本当はだらだらと充実感の欠片もない毎日を送り、布団の上でごろごろしながら疲労感に蝕まれている、青春はとっくの昔に過ぎ去ってしまった二十一歳大学生である。青春を送ったと言う実感もないままというあたり、わたしが極普通の人間だという証拠その一。
家族構成としては行方不明の母、和海。去年まで一緒に住んでいたものの単身赴任で長崎へ、父雄吾。唯一家に残った主夫兼わたしの弟、十二歳の小学六年生、太一。本来なら四人家族であるが、ここ千葉に住んでいるのはわたしと太一だけだ。ようするに実質二人家族で、父とは五年会ってないので数に含めなくても良いような気がする。……や、ごめん父ちゃん、本当にゴメン。
生活としては父の仕送りによって食費、アパートの家賃、水道代、電気代、ガス代に光熱費とその他もろもろを賄っている。仕送りのおかげで生活には余裕があるのだが、なにぶん生活費以上に使うには少々きつい金額だ。なので仕方無しに、小遣いは私のバイト代を太一と半分に分けている。その交換条件が家事全般というわけで、すべて彼がやってくれている。とても楽だ。楽だが、すべて押し付けてきたのでわたしは家事が苦手になってしまった。炭水化物、つまり米やパスタ、パンなどの調理以外はさっぱりだ。魚すら焼けない。そりゃあ、包丁は使えないこともないけど。
趣味は、えーと、うん。タバコにビールだ。焼酎も嫌いではないが、辛口のビールが今のお気に入り。夏なら肴がなくてもがぶがぶいける。冬は鍋でもつつきながら一杯……、最っ高。
……とまあ、これがわたしの現状である。単車の免許を持っているので、通学も通勤もこれ一台でお任せだ。ただ最近原油の向上だかなんだかでガソリンが高くなってしまったので、バイト代からこれを出すのはちょっとばかり辛いものがある。ガソリンを満タンにしタバコが切れ、財布を覗いた今、その革製品の中には硬貨が数枚という侘しい状況にあった。
という訳で、だ。
「たーいーちー。ちょっといいかー?」
こんこんこん。ノック、ノック。
太一の部屋の前に来ている。理由なんて一つっきゃない。
「金は貸さねぇぞ」
「無断で上がってんじゃねーよ」
金を(永遠という期限付きで)借りに来たわたしの背後から声をかけたのは、近所のガキ兼、太一のクラスメート――橋本由真だった。こいつは何かとウチに上がりこみ、わたしに絡んでくる。最初は太一に気があるマセガキかと思っていたが、どうやらそうでもないらしく、太一をないがしろにして一人でわたしにちょっかいをかけてくる。意味不明だ。
「なに、姉ちゃん」
がちゃっと音がして、太一が顔を出した。どうでもいいがこいつは背が低い。由真を無視し、弟を見下ろすようにして手を差し出した。
「タバコ買う」
「……で?」
掌を主張し「金」と言った。
「だめ。ぼくだって今月はぎりぎりなんだよ」
あきれたような表情をしているが、呆れたのはこっちだ、まったく。
「……はぁ、おまえそれでも太一か?」
「訳わかんないよ」
「使えねーなあ」
わたしの後ろから、由真が水をさした。
「橋本に言われたくねーよ、つーかいつ来たんだよ」
「てめぇに言われる筋合いはねえ! ……あでっ」
由真の頭を軽く叩いて、その場を制した。
「ちょっと黙ってろー。おい太一、おまえ確か貯金箱にいくらか入ってたよな」
「だから無いって。ちょうど良いから禁煙したら?」
ありえないことをさらっと言ってくれる。無理に決まっているのに。
「できるわけねーだろ、そんなん」
「そーだよ、凌姉ちゃんはニコチンとアルコールで同時に中毒してんだから無りいでっ!」
余計な茶々はチョップで制する。これ鉄則。
「だーもう、ビールで我慢すっかぁ……」
「昼間っから飲みすぎないでよ」
「るせぇ」
「けちけちすんなー!」
「だから橋本が言うなよ」
由真が引っ掻き回して太一が苦労してとばっちりがくる。
これがわたしの日常だ。二人家族だけど、もう一人いるようなもんかな、たぶん。
わたしの世界は、こいつらを中心にして回っている。
我ながら、ジジ臭いことを言ったか? まあ、いい。
若干の不便さ、気障さもまた、幸せの一環である。
ちょっと面倒ではあるのだけれど。
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